こんな症状ありませんか?
淋菌感染症(淋病)
典型的な症状
男性は、排尿時に激しい痛みを感じ、尿道のかゆみや熱っぽさ、頻尿、不快感を伴います。尿道からネバネバした黄色い膿がでたり、周辺が赤く腫れ、排尿困難になることもあります。血尿や排尿後に出血したり、膿が出ることも。
女性は、排尿時に痛みを伴い、頻尿、残尿感を感じます。黄緑色や悪臭を伴うおりものの増加や陰部のかゆみ、下腹部の痛み、発熱、性交時に痛みを感じることもあります。
性交渉だけでなくオーラル、アナルでも感染します。潜伏期間は感染(性行為)7日以内。
治療しないと、こうなる!
女性の感染者の多くは症状が出ないと言われています。しかし何もせずにいると卵管炎や骨盤腹膜炎をひき起こし、子宮外妊娠や不妊症の原因になります。おりものの変化などで疑わしいと思うことがあれば、すぐに検査したほうがいいでしょう。
男性の場合は感染すると、尿道炎や精巣上体炎(副睾丸炎)などの症状が出ます。
男女とも不妊症の原因になったり、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに淋菌性結膜炎を引き起こすことがあり、失明の恐れもあります。
エイズ、クラミジア、梅毒、肝炎などと一緒に感染することもあります。
検査方法 ※検査は保険がききます
尿検査:結果は1週間後に直接本人にお知らせします。
局部分泌液検査:尿道から分泌液を採取して顕微鏡で菌を確認します。痛みを伴いますが、結果はその場でお伝えできます。
※ 和田クリニックではとくに希望のない限り、尿検査を行ないます。
和田クリニックでの治療法 ※薬の費用はすべて保険がききます
とくに希望のないかぎり、最低1回の服薬で治るドリンク剤を使用します。これは、他の内服薬と比べても副作用はほとんどありませんが、数日間は下痢、胃痛などの体調の変化に注意が必要です。
注射での治療は、効果は高いものの痛みを伴います。
症状がなくなってもまだ菌は生きています。治療が終わるまでの性行為は感染を蔓延させる原因となりますので避けてください。
なお、淋菌感染症と診断された場合は、患者様だけでなくパートナーの治療も行う必要があります。オーラルセックスでも感染するので、可能性があるパートナーにも検査をすすめましょう。
クラミジア感染症
典型的な症状
直接的な接触によって感染しますが、オーラルセックスから感染するケースも少なくありません。
男性の主な症状は感染から5~14日くらいの後に、尿道のかゆみ、違和感や軽い排尿痛などがあります。尿道口から透明、白色の膿がでることもあります。症状があまり強くなく、2~3週間で治まる場合もあります。とはいえクラミジアが治ったわけではなく、菌は尿道内に潜伏している状態です。
女性の80%には症状がありません。
治さなければ、こうなる!
男女とも不妊症の原因になります。とくに女性は子宮外妊娠、子宮付属器の炎症の原因になります。生まれた赤ちゃんはクラミジアによる眼球結膜炎を起こすことがあります。症状は眼の充血、かゆみ、目やになどです。
エイズ、淋病、梅毒なども一緒に感染する可能性があります。
検査方法 ※検査は保険がききます
尿検査:結果は1週間後に直接本人にお伝えします。
局部分泌液検査:尿道から分泌液を採取して顕微鏡で菌を確認します。痛みを伴いますが、結果はその場でお伝えできます。
血液での検査も可能です。血液検査では過去の感染も判明します。尿・分泌液が陽性なのは現在、感染しているということです。
※ 和田クリニックではとくに希望のない限り、尿検査を行ないます。
和田クリニックでの治療法 ※薬の費用はすべて保険がききます
とくに希望のないかぎり、最低1回の服薬で治るドリンク剤を使用します。これは、他の内服薬と比べても副作用はほとんどありませんが、数日間は下痢、胃痛などの体調の変化に注意が必要です。
注射での治療は、効果は高いものの痛みを伴います。
症状がなくなってもまだ菌は生きています。治療が終わるまでの性行為は感染を蔓延させる原因となるので避けてください
なお、クラミジア感染症と診断された場合、患者様だけでなくパートナーの治療も行う必要があります。オーラルセックスでも感染するので、可能性があるパートナーにも検査をすすめましょう。
コンジローム
典型的な症状
コンジロームにあまり自覚症状はありません。気が付くのは、今まで無かった「イボイボ」が性器や肛門の周辺にできたときです。コンジロームのイボは、ピンク〜赤っぽい色や白、茶褐色が多く見られますが、まれに黒っぽい色をしていることもあります。
男性は、亀頭、冠状溝、陰茎幹部にイボができやすく、まれに陰嚢や陰茎根部にもできます。仮性包茎の人は発病率が高い傾向があります。
女性の場合は、大陰唇や小陰唇、膣前庭にもっとも症状が現れます。膣の中や子宮頚部などに症状がでることもあります。膣の内部にできてしまった場合は、目で確認することはできません。
また、男女ともに、会陰部、肛門周辺、尿道口にイボができる場合があります。かゆいからといって掻きむしって傷つけると、尿がしみて傷が痛みます。
治さなければ、こうなる!
コンジロームのイボは、最初は直径も高さも1~2mm程度の大きさですが、放っておくとどんどん大きくなっていき、数も数個から十数個に増えていきます。形は顆粒状、鶏冠状、トゲ状、マッシュルーム状、カリフラワー状などさまざまです。突然できたイボに気が付いても自然と治るだろうと放置していると、どんどん症状が進行して、完治まで時間がかかります。早期発見、早期治療が何よりも大切です。少しでも心当たりがあったら直ぐに病院へ行って検査・治療を受けることです。
治療 ※治療にはすべて保険がききます
パートナーにも病変があれば同時に治療する必要があります。完治するまで性的接触は避けてください。病変が自然消失することがあるので、一見、完治したと誤解されることもあるようですが、菌は潜在しているので再発の危険が高く、長く放置した人ほど再発率が高い傾向にあります。
予防にはコンドームが有効ですが、コンドームに覆われない皮膚の病変には効き目はありません。
コンジロームの治療には大きくわけて外科的治療と薬物療法があります。
外科的治療には、外科的切除、電気メスによる電気焼灼法、液体窒素を用いた凍結療法、レーザー治療があります。
また、薬物療法はコンジロームの治療薬として承認された塗り薬を使った治療法です。
ヘルペス
典型的な症状
性器ヘルペスは、主に単純ヘルペスウイルス2型が原因で、性器やお尻の周辺に痛みを伴う水ぶくれができる病気です。性的な接触によってウイルスが感染する、性感染症のひとつです。
男性は、性行為などで感染してから4~10日間で発症します。最初は性器や肛門のまわりにヒリヒリした感じや痛み、むずがゆさ、灼熱感などを感じる程度ですが、やがて赤いブツブツができ、水ぶくれになり、それが破れて皮膚がただれます。38℃以上の発熱がみられることもあります。
女性は、性交渉などの感染の機会があってから2~7日(~21日)くらいで、不快感やかゆみを感じ、ヒリヒリ感を伴って赤い小さな水ぶくれが複数現れます。そうなると、激しい痛みが起こり、排尿しづらくなるほどです。脚のつけ根のリンパ節もはれて痛くなります。発熱、頭痛、倦怠感などが生じることがあります。女性の場合、ヘルペスウイルスは、外陰部だけでなく、膀胱や子宮などにも影響を及ぼします。ウイルスが髄膜にまで達して髄膜炎を起こすことも知られています。
●再発
ヘルペスはしばしば再発を繰り返す傾向にあります。ウイルスは腰仙骨神経節の神経細胞にすみつき、何らかの刺激で神経を伝わり、皮膚や粘膜に出てきて病変をつくります。再発の場合は小さな水ぶくれやただれができるだけの、軽い症状ですむことが多く、痛みもあまり強くはありません。一般的には小さいただれや水疱が数個できる程度です。
再発の前には神経痛のような症状が出たり、局部に違和感を感じることもあります。再発は、体の奥に潜んでいたウィルスから発症するので、他の人から感染したものではありません。ストレスや疲労、女性の方では月経前など身体の抵抗力が弱くなる際に再発することがよく見られます。
治療 ※治療にはすべて保険がききます
発疹が潰瘍となり、かさぶたになって乾燥すると、症状も治まります。何の治療もしないと、治るまでに約3週間かかりますが、きちんと治療すれば1週間くらいで治すことができます。初感染では性器の痛みはかなり強く、排尿や歩行が困難となり入院治療が必要になる場合もあります。
症状が治まっても1週間はウイルスの排出があるので、人との接触には注意が必要です。お風呂の湯で感染することはありません。
ヘルペスウイルスは一度感染すると、その後、神経節に潜んでしまいます。抗ウイルス剤はウイルスの遺伝子に働いてウイルスの増殖を抑制するもので、ウイルスを殺す作用はありません。もちろん、神経節に潜んでいるウイルスにも効果はありません。再発は、精神的、肉体的ストレスなどにより、体力や抵抗力が落ちてきたときに起こるので、普段から無理のない生活をこころがけ、疲れたら休養を十分に取ることです。もし、再発の予感がしたらすぐに和田クリニックをおたずねください。早い時期に治療を始めるほうが治りも早くなります。